「COSCUP 2019」に参加してきました
2019年8月17日(土)、18日(日)に国立台湾科技大学(NTUST)で開催された COSCUP 2019に去年に引き続いて参加しました。COSCUPとは台湾で最大級のオープンソースイベントです。事前の無料チケット予約では1500名分?(正確な数は忘れました)があっという間に売り切れたそうです。雰囲気は少し日本のオープンソースカンファレンスに近いです。去年はGnome Asia 2018 Summit とopenSUSE.Asia Summit 2018と同時開催で、私はopenSUSE.Asiaの方で発表したのと日本コミュニティブースで番をしていました。今年は日本のコミュニティトラックであるOSPNトラックができたため、その枠のCFPに応募して発表しました。
COSCUPでの台湾のオープンソースコミュニティの印象は、ベテランもそこそこいるものの若い人たちも多いなということです。出展や講演者側は男性が多いですが、参加者自体は女性も結構います。また、オープンソースだけでなくオープンデータやg0vといったシビックテックのコミュニティも参加しています。去年はブースが近かったWikimedia Taiwanやg0vのブースの人と結構お話したのですが、今年はブースをあまり回れなかったのでお話できませんでした。
台湾のLibreOfficeコミュニティメンバもブース出展していて、LibreOffice/ODFだけでなく、Fedoraなどいくつものブースを兼ねてたようです。その隣が主に日本メンバが参加しているラズパイブースでした。今年はとくにブース番でもなかったので、その付近にいるか、休憩スペースでスライドを作っていました。日本にいる間につくればいいのに、学生症候群で相変わらずギリギリにやってました。
OSPNトラックではいろいろなメンバが発表していて、普段日本語では聞くものの、英語できくと不思議な感じを受けました。私はいつも発表しているCJKバグのネタでした。英語ということもあって、少し緊張しましたが、前の方で熱心に聞いてくれた人の反応を頼りにどうにかできました。25名程度来てくれたようです。韓国から参加しているLibreOfficeメンバのデヒョンは、話を聞きながら韓国語での検証をして、バグがあるとわかったと後で教えてくれました。
1日目の夜に、フランクリンが主催するLibreOfficeメンバーのディナーに参加しました。フランクリンとは、彼が提案している認定制度や若いメンバーの獲得について、小笠原さんと2人で詳しく質問して聞いたり、ディスカッションできて有意義でした。プログラマに限らず、いろいろな機会をとらえては誘っている様子がわかりました。彼のやり方はキャラクターに依存している部分もあるとは思いますが、勧誘の取り組みは日本でもやらなければと改めて思いました。
1日目が終わって夜中ごろに会場が電気系のトラブルで使えなくなるという事態が発生し、2日目は別のビルに会場を移しての開催となりました。朝の間に運営側はあれだけの規模の会場を動かしたのはなかなか凄いです。1日目の会場は全体的に暑かったのですが、2日目のセミナールームは19度の設定と寒くて薄めの上着を着ても凍えかけました。
英語のセッションはあまりなくて、OSPNトラック以外は聞きそびれたのですが、熱気は感じました。LTはサブ会場で中継を聞きましたが、盛り上がってました。私が特に楽しかったのは、キーボードと画面の両方を映して、その場でタイプしながら行われたプレゼンでした。
来年も日本コミュニティトラックを予定されているようなので、検討してみようかなと思っています。気になった方はCFP(まだまだ先の話ですが)が出たら応募してみてはいかがでしょうか。