Shinji Enoki's blog

LibreOfficeの話題を中心にする予定です

第1回徳島LibreOffice勉強会を開催しました

2014年5月31日(土)に徳島のとくぎんトモニプラザ徳島県青少年センター)で第1回徳島LibreOffice勉強会を開催しました。 募集開始当初は参加者の伸びが少なくて心配したのですが、最終的にはLibreOfficeに興味を持つ17名が集まり、内容的にも盛り上がってほっとしています。懇親会も9名参加だったのですが、盛り上がりすぎて私も関西への帰りのバスの時間が危ないところでした。

ユーザーと開発の両方を欲張りにやってしまう企画にして、徳島県庁でのLibreOffice全庁導入事例、不具合修正パッチを書いてみたお話、Drawの使い方の3つと利用事例のショートプレゼン2本と幅広い内容になりました。

f:id:shinji_enoki:20140531132503j:plain(写真は開始前の会場の様子)

片山さんの「徳島県庁でのLibreOffice導入経緯と現状について」では、導入の検討から現状までの流れについてお話がありました。 徳島県庁では「新たな情報システムの開発はOSS」という方針を元にJoruriなどを導入されています。ライセンスコストやライセンス管理、Impressの活用などを目的に、以前からOpenOffice.orgの検討をされており、事実上の後継であるLibreOfficeを導入されたそうです。

庁内のグループウェアで、LibreOfficeのマニュアルを配布したり(かなりのボリュームがあるマニュアルを整備されたようです)、Q&Aを設置する、テンプレートを配布するなどの取り組みをされているとのことでした。 すべてをLibreOfficeに置き換えることはできなかったそうですが、現在、LibreOfficeを標準ソフトにして、必要に応じて一太郎Excelを購入する形で進められているそうです。

今後慣れてくると利用は広がっていきそうです。また、庁内でImpressやDrawなども活用されていくといいなと思いました。

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八木さんの「LibreOfficeコミュニティに不具合修正パッチを送ってみた」では、LibreOfficeの開発に参加するモチベーションや経緯、ビルドから挑戦していった作戦、さらには手順まで非常に丁寧に説明されていました。

LibreOfficeは大きなプロダクトですので、開発に参加したいけれどもどうすればよいかわからないという声はよく聞きますが、ビルドからチャレンジしていくのはよい作戦だと思いました。gerritでのソースコードレビューの方法など実践的な内容で、LibreOfficeソースコードを触ることがない私でも理解できるくらい、大変わかりやすくてすばらしい内容でした。

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榎からからは「Drawを便利に活用しよう」というタイトルで、Drawの使われているケースや簡単な昨日説明をしました。会津若松市のようにポスターなどで本格的に利用されているケースや、JA福岡市のように営業用のチラシで活用されるケースも紹介しましたが、このような使い方をされているところは他にも多いのではないでしょうか。 手を動かして試していただこうと考えていましたが、時間的に足りずに駆け足になってしまった点は残念でした。

これからDrawを使ってみようかなという方は、JA福岡市のDrawマニュアルが大変よくできていますので(私も参考にさせていただきました)、読みながらDrawを触ってみるのがよいと思います。

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住吉さんからはショートプレゼンとて「LibreOffice仕様書が書けるか試してみた」「LibreOfficeでモバイルワーク」のお話がありました。仕様書として構造的に文書をかけることを確認されたそうです。

文書を構造化しておけば、メンテナンスやオープンデータなどにする際にも便利ですので、構造化を進めていくことは大切ですね。

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みなさん、大変すばらしいセッションで私自身も大変勉強になりました。 鎌玉さんによるまとめもレポートされていますので、そちらもご覧ください。

懇親会では、東みよし町でのLibreOfficeを利用状況も興味深かったです。また、利用している際に見つけた不具合の話も聞きました。後で調べようと思いつつそのままになってしまってます。Drawでgitのフローを描いてみたいのだけどという方がいて、PCを持ち出して色々試してみたのも楽しかったです。

今回、徳島LibreOffice勉強会を開催するきっかけはオープンソースカンファレンス2013 TokushimaLibreOffice日本語チームでブース出展とセミナーを行ったことです。LibreOfficeに興味をもたれる方も多く、徳島県庁ではLibreOfficeを全面的に導入されていることもあり、開催を決意しました。

1年以上かかりましたが、いろいろな方の協力をいただいて実現できました。協賛いただいたとくしまOSS普及協議会徳島県情報産業協会、スピーカー片山さん、八木さん、住吉さん(今回のスピーカは全員スタッフでした)、スタッフの大島さん、釜玉さん、参加してくださったみなさん、告知などで協力くださったみなさん、ありがとうございました。

次回は(今のところ)9月後半くらいに開催したいなと考えています。興味をもたれた方はぜひご参加ください。また、スピーカーやスタッフをしてみようと思われた方はご連絡ください。

また、イベント申し込みサイトのコミュニティに登録いただくと、次回の開催通知を受け取ることができます。Facebookグループもありますので、よろしければ参加ください。

第6回関西LibreOffice勉強会を開催しました

もう1ヶ月半ほどたってしまいましたが、2014年4月12日(土)に第6回関西LibreOffice勉強会を開催しました。(ちなみに第5回の様子はこちらをご覧ください)

今回も会場は新大阪にある住友電工情報システム株式会社の会議室をお借りしました。(住友電工情報システム株式会社さん、いつもありがとうございます)

勉強会への参加者は20名で、部屋は満員に近い状態でした。そのうち懇親会への参加者が11名でした。関西LibreOffice勉強会は、申込者数がゆっくり増えていって、ドタキャンも少ないというイベントです。今回、申込された方は全員来てくださったようで、ありがたかったです。

那谷さんの「Base をSQLite のフロントエンドにしてみよう」では、Baseの標準であるHSQLDBや、PostgreSQLMySQLなどではなく、SQLiteを利用するお話でした。 WindowsLinuxでの設定方法や注意点についてお話がありましたが、他のDBでも考え方としては同じですので参考になりました。BaseからはSQLiteを更新することはできず、参照にとどまるそうですが、クロスプラットフォームで利用したい際にはBaseを使うのは便利かもしれない、という議論もありました。

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また、Writerのスタイルに関するセッションがたまたま3つ集まりました。 のがたさんの「スタイルを使ってレイアウトをかっちり決めよう - Writerスタイル入門」では、スタイルについて基本となる文書構造を意識して使おうというお話でした。スタイルを使いこなせれば、マニュアルなどの長文や同じ系統の文書フォーマットを統一するなど、非常に便利になります。今回はスタイルをこれから活用しようとする人にとてもわかりやすかったと思います。

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龍田さんからは、Writerを使っている中で少しはまった点をどのように試行錯誤されたか、というお話で興味深かったです。UXについては課題も多くて、どうすればよいかなとお話を聞きながら考えていました。

中村さんからは、「Wordと比べるWriterスタイルの活用」というテーマでスライドなしの即興でどのような工夫をされているかのお話でした。構造的に扱う場合にはWriterの方がWordよりも便利な面があるようです。スタイルにもショートカットキーを割り振る、書式で設定できないものや定型句など部品としてあらかじめ覚えさせておくなどのテクニックはなるほどと感じました。

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最後にKPTで振り返りを行いました。

  • Keep
    • スタイルを使ってみようかなと思った
    • LibreOfficeの強みが知れた
    • アウトラインをほりさげているものはほぼないので今後も
  • Problem
    • 時間がつめつめだった
    • 資料など知見をどう残すか
  • Try
    • 自動化のやりかたをきけたのがよくて、それをやっていきたい
    • wikiにも資料をアップする

次回は7月末-8月ごろに企画したいと考えていますので、興味をもたれた方はぜひ次回お越しください。 また、次回のスピーカーを希望される方は kansai-ooo-staff [at] lists.sourceforge.jp 宛までメールをお送りください。

LibreOfficeのイベントは各地で行われており、今週末の5/31(土)には第1回徳島LibreOffice勉強会を開催します。徳島県庁の事例やボランティアでパッチを書いたお話などを予定しています。 また、6/7(土)には年1回のLibreOffice mini Conference 2014 Tokyo/Japanも開催します。今年のテーマは「みんなでLibreOffice開発者になろう!」です。 興味を持たれた方はぜひご参加ください。

オープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Spring に参加しました!

2014年2月28日(金)、3月1日(土)にオープンソースカンファレンス 2014 Tokyo/Springが開催され、LibreOffice日本語チームは2日間ブース出展を行いました。

隣のブースは、いつものようにOpenOffice.org日本ユーザー会から名称変更したオーユージーでした。 日本語チームのブースを担当したのは大森さん、近藤さん、榎、それにオーユージー・ブースと兼任の鎌滝さん、加藤さん(土のみ)でした。

また、大森さんによる「起動画面も刷新したLibreOffice 4.2の新機能を紹介」と題したセミナーが金曜日に行われました。

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今回はブースの幕やステッカー、Tシャツなどについて、新しいものを投入しました。

今回のイベントでも、大勢の方がブースにいらしてください、用意したチラシは2日間で約150枚配布しました。 LibreOfficeをご存じない方もおられましたが、昨年と比べて使っておられる方が多かった印象です。使われ方も職場で利用されている方から、自宅で利用される方、使われるアプリケーションも様々でした。

普段LibreOfficeを使われていない方からは、Microsoft Officeとの互換性について質問されることが多いです。Microsoft Office 2003までのファイル形式は以前から読み書きに問題ないのですが、OOXMLについてもLibreOfficeはバージョンが上がるごとに対応が強化されていることもお伝えしました。

LibreOfficeを全面的に利用されている塩尻市役所の職員の方もわざわざ来てくださいました。2年以上前からOpenOffice.org導入、その後活発にメンテされているという理由でLibreOfficeにされたそうで、問題なく運用されているお話を伺いました。

Drawでシーケンス図などを描かれてらっしゃる方もいらっしゃって、素材をさがされていました。エクステンションのサイトを紹介しました。テンプレートのサイトも紹介すればよかったかもしれません。また、他のメンバーからVisioのステンシルを変換して読み込ますことも出来るという話がありました。

BaseとCalc、バックエンドにPostgreSQLを利用して請求書発行などのシステムを作られた方もいらして興味深かったです。

1日目のHTML5の懇親会では、DNSキャッシュサーバである日本Unboundユーザー会の方に、DrawでDNS関連のRFCを全部書き出されたもの(数百あったのでしょうか)を見せていただきました。RFCが参照している関係を線でつないだ複雑なものも作成されたそうです。

LibreOfficeのコミュニティの活動に興味を持ってくださる方もいらっしゃって、翌日行われた関東LibreOfficeハッカソン(#2) & DocFest 2014 Tokyo/Springにも参加されました。

鎌滝さんが オープンソース・ソフトウェアで学ぶ情報リテラシを持って来られていて、存在をしりました。コミュニティメンバで執筆した実務で使えるLibreOfficeや日本語チーム監修の導入事例に学ぶ!LibreOffice移行ガイド、最近出版されたすぐわかる LibreOfficeなども展示しましたが、それ以外も含めて気がつけばLibreOffice関連の書籍は増えてきました。

他のブースの方ともお話する機会があるのもオープンソースカンファレンスのよいところですが、特に興味深かったのが GdNewHat GNU/Linux-libre Japanese Teamのブースでした。rpmベースで自由なソフトウェアのみを集めたLinuxディストリビューションを作られているとのことで、海外に広がってきた様子を伺って面白かったです。 HTML5の様々な企画も行われており、HTMLの標準化ブラウザの世界の事情を伺って大変参考になりました。様々なブラウザでテストするおはなしを伺い、ODF plugfestsもやっていきたいと思いました。

また、LibreOfficeに関わるメンバー4人でミニ懇親会も行い、今後の取り組みやイベントについてディスカッションできました。

今回のオープンソースカンファレンスと、翌日のハッカソンに参加して、LibreOfficeを広める活動とメンバーのコミュニケーション、さらには作業が進められてよかったです。

今後もLibreOffice日本語チームでは各地のオープンソースカンファレンスに参加していきますので、お近くの場所で開催される場合には遊びにきてくださるとうれしいです。

関西LibreOffice勉強会&関東LibreOfficeハッカソンのレポート

この記事は、LibreOffice Advent Calendar 2013の25日目です。最終日ですが、面白そうなネタを思いつきませんでしたので、予告どおり勉強会/ハッカソンのレポートにします。

LibreOfficeコミュニティでの、各地でオフラインイベントのことは3日目に書きましたのでそちらもご覧ください。

12月のオフラインイベントは、「第5回関西LibreOffice勉強会」と「第1回関東LibreOfficeハッカソン」がありました。私は両方のイベントに参加しましたので、それぞれの内容を紹介します。

使い方からビルドまで、実践的で濃い内容が多かった第5回関西LibreOffice勉強会

関西LibreOffice勉強会は、関西のLibreOfficeユーザーが集まる場所として、関西を中心とした有志によって運営しています。私も企画当初からのスタッフです。2008年に関西OpenOffice.org勉強会としてスタートして、OpenOffice.org時代に10回まで、LibreOfficeになって今回が5回目です。

12月14日(土)に新大阪の住友電工情報システム株式会社の会議室をお借りして開催しました。 参加者は18名で、初参加の方も3名ほどいらっしゃいました。いつものように自己紹介タイムからスタートしてわりと和気あいあいとした雰囲気だったと思います。

4つのセッションは、ユーザーよりから開発、コミュニティまで幅広いトピックになりました。

野方さんによる「LibreOfficeのフラットODFとRedmine, Git(Gitolite, SparkleShare)で文書共有システムを作ってみた」は、LibreOfficeでドキュメントを作成した際に文書管理を悩みながら作ってみたお話でした。フラットODFではzip圧縮しないのでdiffを取る等もできバージョン管理しやすくなります。さらにSparkleShareでgitを使えない人でも共有できる仕組みにされたそうです。私もいつも文書管理をどうするかは悩むところですのでとても参考になりました。なお、この内容は、LibreOffice Advent Calendar 2013の17日目にも紹介されています。

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荒川さんによる「「Base - Calc」でピボット分析」では、Calcのピボットテーブルを実際に触ってみるハンズオンでした。ピボットテーブルは使い方はわかるもののあまり便利さを実感していなかったのですが、具体例をみてなるほどと思いました。また、Baseを経由しておくことで、データの更新を自動的に反映させることができるとのことで便利そうでした。 なお、お話の内容は24日目の記事に書かれています。(というよりもこの記事を原稿としてお話されていました)

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八木さんによる「LibreOfficeをWindows上でビルドする」では、Windows版ビルドする際にどのようなことを気をつけるかというお話でした。以前の勉強会で、OpenOffice.orgのWindows版ビルドについて西木さんがお話されたことがあって、大変そうという印象がありました。 LibreOfficeになっても、環境の構築が面倒だったり、バグが混入してビルドできないようになったり、エラーに悩まされたりと大変だったそうですが、LibreOffice 4.2ではずいぶんと楽になったそうです。このあたりの日本語情報は少ないのでありがたいです。資料が公開されていますので、今度試してみたいと思いました。

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私は「LibreOfficeカンファレンス報告」として9月にミラノで開催された第3回LibreOfficeカンファレンスに参加した際のお話を紹介しました。今年は初めて会う人も多かったような印象を受けました。LibreOfficeプロジェクトも新陳代謝していて、少しずつ人も増えたり入れ替わっているのかもしれません。ちなみに、ミラノはおしゃれなイメージがあるようですが、そういう場所には縁がありませんでした。勉強会の後、少し修正したODPGでの発表版を公開しています

勉強会の最後にKPTで振り返りを行いましたが、今後のTryとして4つあがりました。次回以降にできればと考えています。 * 質問コーナーがほしい * ビルドの実演コーナーが欲しい * 登録されたバグの探し方 * バグスカッシュもいいかもしれない

勉強会のあとは、いつものように懇親会に行きました。今回懇親会参加者は13名でしたので懇親会参加率(13人/18人)は高めでうれしかったです。シーズンなのかお店がいっぱいで探すのに手間取りましたが、LibreOfficeやその他のお話で盛り上がりました。

今回も(私のはのぞいて、3名の方のは)内容の濃く、かつ実践的なすばらしいセッションだったと思います。どれも参考になりました。次回は3月か4月に開催できればと考えています。

勉強会申し込みページ

開発者からユーザー、他のOSSのコントリビューターなど様々な人が集まった第1回関東LibreOfficeハッカソン

12月21日(土)と関西の1週間後に、東京・麹町のKDDIウエブコミュニケーションズの会場をお借りして行われました。

関東LibreOfficeオフラインミーティングが毎月平日夜に開催されていますが、土日バージョンとして開催されたものです。 主催者の小笠原さんによる英語レポートもあわせてご覧ください。 また、関東オフラインミーティングについては小笠原さんの14日目の記事もご覧ください。

今回のハッカソンは、特に決まったお題はなく、集まった人がLibreOfficeに関する作業を行うというものでした。LibreOfficeのUI翻訳をやっている方が多かったですが、バグ修正をされている方や、Pootleガイドを翻訳されている方、LibreOfficeのマクロを書こうとしている方など思い思いに作業していて面白かったです。

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私はUIの翻訳をやってみました。LibreOfficeでUI翻訳したことがなく、OpenOffice.orgのころはレポートされた翻訳バグを修正する担当はしていましたが、自分で翻訳したことはありませんでした。翻訳の細かいルールやPootleの使い方のコツなど教えてもらって助かりました。

普段だと悩むところも隣の人に相談できますので、普段あまりやっていないことにチャレンジするにはハッカソンはとてもよい場だと思います。

小笠原さんはLibreOfficeソースコードレビューに利用しているGerritの使い方を教えてもらっていましたので、次回以降のオフラインミーティングで発表されるのではないでしょうか。

出入りも自由でしたので、夕方には帰る方や途中で東京エリアDebian勉強会に行って戻ってこられた方、夕方から参加される方など合計で15名ほど参加されたと思います。

広々とした空間で、好きなところに座って作業できて気持ちよかったです。 ただ、スタート時にうまく場の雰囲気に入り込みそこねた人のフォローはできなかったという点は個人的には反省材料です。また、今回もバグトリアージの方はできませんでしたので、次回はやりたいと思います。

19時すぎからアルコールなどの買出しを行って、会場内でピザパーティでした。大きめのピザ3枚でしたが、13人で食べるとあっという間になくなりました。

また、最後には鎌滝さんからDropboxのようなファイル共有システムを作れるオープンソースのownCloudについての紹介もありました。ファイル共有だけでなく、編集機能もついているということでなかなか高機能でびっくりしました。ownCloudについては、kazken3が23日目の記事で紹介されていますね。

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また、翌日12/22(日)は私がまだ東京にいるのでどうしようという話から、ミニハッカソンを企画していただきました。上野の喫茶店(ルノアール)で4人が集まって作業しました。テーブルがノートPCに占拠されて食べ物や飲み物が置けない状態で、周りからは変な人たちに見えていたことは間違いないでしょう。WikiやPootleなどのサーバーの調子がやや悪かったのですが、ここでもLibreOfficeのUI翻訳などを行いました。

まとめ

UI翻訳については8000近く残っていたのですが、2日間で2000くらい減ったそうです。ハッカソンでなければなかなかここまで集中して進むことはないと思いますので、今回の効果はあったと思います。 オンラインでは伝わりにくい、ノウハウの移転も進みやすい点も実感しました。また、人にもよりますが、集まって作業すると、何よりモチベーションにつながりやすいと感じました。

関東では今後もハッカソンを開催される予定とのことですので、今回面白かった方や逃した方はぜひ次回に参加してみてください。関西でも出来ればとは考えていますが、どこまで人が集まれるかはわかりませんので、思案中です。関西でもあったら参加するよという方がいらしたら、声をかけてください。よろしくお願いします。

関西と関東でそれぞれまったく異なるタイプのイベントだったのですが、LibreOfficeに興味がある/かかわりたい人が集まってワイワイできることはとても楽しかったです。来年も出来る範囲で活動していければと思いますので、興味をもたれたらぜひご参加ください。

LibreOfficeのイベントに参加してみませんか?

この記事は、LibreOffice Advent Calendar 2013の3日目です。 OSHIEさんからバトンをいただきました。 (12/3のはずが12/5にまで遅れてしまいました)

私は、LibreOfficeコミュニティでは、関西で勉強会を行ったり、オープンソース系のイベントにLibreOffice日本語チームの一員としてセミナー・ブースを担当するなどの活動をしています。

小笠原さんとおしえさんが、Libreの意味やコミュニティ参加のお話を書かれていましたので、日本でのLibreOfficeに関するイベントについて書いてみます。

LibreOfficeは統合オフィスソフトとして、数え切れないくらい様々な機能があり、一人ですべてを理解することは困難です。 使いこなせていない部分や、やりたいことがうまくできずに困っていることはないでしょうか?思ったように動かないのはバグなのだろうかと悩むこともないでしょうか?私はそのようなことはよくあります。

そのような時に、メーリングリストやフォーラムで質問するのがよくある手ですが、オフラインで直接会って話をした方が理解しやすいときもあります。

最近では、LibreOfficeに関するオフラインミーティングや勉強会が各地で開催されるようになってきました。

オフラインでのイベントに参加すれば、困ったことを相談することができますし、他の人の話を聞くことで思いもつかなかった利用方法などを知ることがあります。ハンズオンのような実際に手を動かして試してみるセッションがある場合には、実践的でとても参考になります。また、コミュニティで活動しているメンバーも参加することが多く、使い勝手だけでなく、より深い事情がわかることもあります。

もし、お近くでオフラインミーティングや勉強会があれば参加されてみてはいかがでしょうか?

LibreOfficeコミュニティ単独でのイベントとして、各地で以下のような勉強会やオフラインミーティングが開催されています。

また、全国各地のどこかで毎月のように開催されているオープンソースカンファレンス関西オープンフォーラムなどのオープンソース系イベントにLibreOfficeコミュニティのメンバーが参加してブース出展やセミナーを行うこともあります。 情報交換やちょっとした相談の場として(お答えできるかどうかはわかりませんが)参加されてはいかがでしょうか?

LibreOfficeのイベント情報は、 日本でのLibreOfficeコミュニティイベントのページに情報を集めています。

今年中だけでもあと2つのイベントが予定されていますので、興味を持たれた方はぜひご参加ください。

LibreOffice Advent Calendarの第4日目は鎌滝さんの「LibreOfficeの各アプリケーションでトンボを利用する方法」です。よろしくお願いします!